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暈し染め技法

43 絵羽暈し(えばぼかし)
44 重色暈し(かさねいろぼかし)
45 型付け足暈し(かたずけあしぼかし)

43 絵羽暈し

43 絵羽暈し(えばぼかし)

絵羽暈し
暈しは染めの染料液の自然な惨みを利用した染色法で、 友禅染めに柔らかな表現を与える技法である。

図版の作品は京都東山と見られる冬枯れの朝焼け風景の山稜と 雲を暈し染め、落葉樹を無線友禅技法で表現した絵羽暈し染め である。

44 重色暈し

44 重色暈し(かさねいろぼかし)

カチン摺り友禅(かちんずりゆうぜん)
暈しの染めの中でも手数のかかる技法である。

図版の作品はまず地入れ液に淡いクリーム色を混合して地入れし、 炙り車で乾燥後、水・色・暈し刷毛を使い分けて暈し、中蒸し後、 青・緑・黄・紫色をそれぞれ重ねて暈し、最後に本蒸しをかけて 仕上げる。

45 型付け足暈し

45 型付け足暈し(かたずけあしぼかし))

型付け足暈し
友禅模様には多くの暈し手法が、模様を引き立てる役目を果たしている。

図版の作品は摺りと写しの併用の型染めで格調ある京の時代祭の行列を 染め出し、仕上げに金加工を配した上品な黒留袖で、 模様と黒地色の境界を足暈しで柔らかさを表現している。